四国の森林の未来を守る
セルプ箸蔵の割り箸

この割り箸はどこから来たの?

食堂の定食やそば、またはお弁当を食べるときに使っている割り箸は、どこで育った木材を使って、誰がつくっているのかを知っているだろうか? そういう私も、これまで一度も割り箸がどこで誰がつくっているかなんて考えたことなどなかった。

現在、日本国内で流通している割り箸の98%が外国産と言われている。ということは、国産の割り箸はたったの2%。“使い捨ての割り箸=もったいない”という考えかたもあるけれど、国産の割り箸を使うことは、国内の林業事業者を助け、日本の森林を育むことにつながっている。いま、国産の割り箸がどのようにして、どんな人たちによってつくられているのかを知りたくて、三好市池田町にある「セルプ箸蔵」を訪ねた。

利用者さんへの指導を行っている、職員の佐藤真也さん

取材する前は、当然、割り箸をつくっているから、「セルプ箸蔵」という施設名を付けたのだろうと思っていたが、実はここは元々“箸蔵”という地名だということを、職員の佐藤真也さんが教えてくれた。施設は、天狗の箸運び伝説がある箸蔵山の麓にあり、近くには、幼稚園や小学校、公民館、特別支援学校がある。「セルプ箸蔵」が行う事業も、地域と共に活動しているものも多い。現在は、18歳から76歳まで約50名の利用者さんが通所している。そのうち10名が毎日いろいろな食材を使って弁当をつくり、市内の企業に販売する弁当販売事業に従事し、3名が買い物支援が必要な高齢者や過疎地域を訪問し、見守りと宅配サービスを行う移動販売事業に、それ以外の方は割り箸製造事業に関わっている。

「セルプ箸蔵」で割り箸をつくるようになったきっかけは、1995年に発生した阪神淡路大震災にまで遡る。被災し住居を失った大学生に対して、旧三好郡各町村と林業関係者が、間伐材を使用したログハウスを仮設学生寮として提供した。この支援をきっかけに交流がはじまり、大学生協側から「間伐材を使った割り箸をつくってほしい。つくった割り箸は大学生協が積極的に購入し、食堂で活用する」と提案され、割り箸をつくるようになった。その後、NPO法人JUON(樹恩)NETWORK※1が立ち上がり、その割り箸は“樹恩割り箸※2”と呼ばれるようになった。現在、“樹恩割り箸”は、「セルプ箸蔵」をはじめ、福島・広島・東京・茨城の5ヶ所の障がい者通所施設で製造され、日本全国70以上の大学生協食堂で使用されている。

※1 NPO法人JUON(樹恩)NETWORKのサイトはこちら >
※2 "樹恩割り箸"に関する詳細はこちら >

無添加なので安心・安全。
四国産の間伐材を使用した、地球にもやさしい割り箸

割り箸に使う間伐材は、近所にある木材センターから仕入れた四国産の檜に限定しているそうだ。一般的に、割り箸の素材としてよく使われる竹や杉と比べて価格も高い檜を使っている。割り箸事業をはじめた当初は、杉をメインにして製造していたが、大学生が食堂でハンバーグを食べようと思ったら、強度的に弱く、割り箸が折れてしまったり、また、杉と機械との相性が悪いため、割り箸をうまくつくれなかった。粘り気があって油っぽい檜の方が、きれいで丈夫な割り箸を製造できるということが分かってからは、檜を使うようになったそうだ。

コンビニなどで使われている中国産の割り箸の素材は竹が主流。竹の成長は早いが、かびやすいこともあり、防腐剤や漂白剤を使っているものが多いそうだ。その点、「セルプ箸蔵」でつくっている檜の割り箸は、防腐剤・漂白剤・着色料などは、一切使っていない。

実際の作業風景を見学させてもらった。製材・煮沸・スライス・プレス・選別・面取り・研ぎ・最終選別・完封というそれぞれの作業を、利用者のみなさんが職員さんと共に丁寧に行っていた。割り箸の作業工程については、基本的に利用者さんが自分でどの作業をするか決めているそうで、人数が足りない場所があれば、利用者さん同士で声をかけ合っていた。

板の厚みを整えていくスライス作業
専用の機械を使って、箸の面取りをおこなう
品質をチェックして、表面が粗い場合はサンドペーパーで滑らかにしていく

セルプ箸蔵を支える取引先

現在の主な取引先は、全国大学生協連所属の大学生協食堂のほか、こだわりの味共同組合に所属している日本全国のスーパーマーケットや飲食店など。

JR四国からは、車両内で出すものを国産で、かつ社会貢献ができるものを探していると「セルプ箸蔵」に相談があったそうだ。現在、香川・多度津から徳島・大歩危間を走る観光列車『四国まんなか千年ものがたり』の車内で、地元食材の料理とともに、「セルプ箸蔵」の割り箸を提供している。完封箸は、袋のデザインも変更することが可能なため、企業ロゴやお店のロゴを入れられる。

これまで何気なく使っていた割り箸を「セルプ箸蔵」の割り箸を選び使うことで、日本の森林の未来を守り、育てること、すなわち社会貢献ができる。あなたの会社やお店でも「セルプ箸蔵」の割り箸を使ってみませんか? 

商品について

●裸箸(国産割り箸)
 ・50膳 200円(税込)
 ・4,000膳(BOX) 15,400円(税込)※3.85円/1膳

●完封箸(国産割り箸)
 ・50膳 250円(税込)
 ・3,000膳(BOX) 14,850円(税込)※4.95円/1膳

●完封箸(国産割り箸)※オリジナルデザイン
 ・3,000膳(ケース)単位で対応可能(別途版代として約15,000円必要となります)

ご購入にあたって

◎50膳単位でお求めの場合
 ・ページ下部の商品詳細ページからご購入をお願いします。

◎ケース単位※でお求めの場合
 ※裸箸4,000膳/ケース、完封箸3,000膳/ケース
 ・ページ下部の商品詳細ページからご購入をお願いします。

◎完封箸にて、印刷を希望される場合
 ・ページ下部のお問い合わせボタンより、ご相談ください。
 ※別途デザインの入稿ガイド等の詳細についてお知らせします。

その他、大量購入や定期購入などにも対応可能になりますので、まずはお気軽にご相談ください。

配送料の目安

地域 送料
北海道・沖縄・離島以外 880円(税込)
※北海道・沖縄・離島の配送料については、以下フォームよりお問い合わせください。